福岡市天神博多のイメージ

慶応年間にその起源を持ち、100年以上の歴史がある「博多水炊き」。別名「博多煮」とも呼ばれるほど、ここ博多を本場として各地に広まりました。

本来はぶつ切りにした鶏肉を湯で煮ることから「水炊き」という名が付けられましたが、博多のごりょんさん方や料理屋さんによって洗練を重ね、現在では味を安定させるため、あらかじめ鶏ガラを煮込んでとった出汁を使用することが一般に知られるようになりました。

いっけん純和食に思われがちな水炊きも、実は西洋のコンソメスープと中華料理の鶏の水煮の味わいから生まれた料理です。

博多では水炊きは冬に限らず、早生キャベツの出回る春や博多祇園山笠のある夏など一年を通していただく料理で、四大鶏鍋料理のひとつに挙げられています。

正式な食べ方は、最初に鶏の旨みが濃縮されたスープに塩味をつけて味わい、次に煮こんだ鶏肉をぽん酢で食べ、その後、野菜・豆腐を煮ながら食べるというもの。

博多の郷土料理店などではこの食べ方のなごりが今も残っています。

さっぱりとしていながら、コクのある鶏の味わいは水炊きならではのおいしさ。 

コラーゲンを豊富に含みながら油分もほどよく落ち、大変ヘルシーな料理としてお伝えしていきたいと思っています。